ことり銀河

天文と子育てを楽しむブログ

宇宙に惹かれたエンタメ(小説編)

私が天文に興味を持ったきっかけの一つはエンタメでした。

今回は宇宙や星空が重要なキーになっている小説を紹介します。

 

天地明察 

天地明察(上) (角川文庫)

天地明察(上) (角川文庫)

 
天地明察(下) (角川文庫)

天地明察(下) (角川文庫)

 

 

 江戸時代の碁打ちである安井算哲(渋川春海)が、天文学者として改暦を成し遂げるまでの物語。

改暦とは、ずれたカレンダーを正しく直すような事業なのですが、

カレンダーを作るには、未来の星の位置を正しく予報する必要があります。

それを地道な観測と計算で実現する、とてつもなくかっこいい話です。

 

数学にかける情熱、碁打ちのライバル本因坊道策との対決、政治的な駆け引きなど、

見どころはたくさんありますが、一番は渋川春海のほんわかした人柄ではないかと思います。

コミック版ではその人柄と真摯さがよりはっきり描かれていて、こちらもおすすめです。

 

天地明察(1) (アフタヌーンコミックス)

天地明察(1) (アフタヌーンコミックス)

 

 

 

 サマー/タイム/トラベラー

サマー/タイム/トラベラー (1) (ハヤカワ文庫JA)

サマー/タイム/トラベラー (1) (ハヤカワ文庫JA)

 
サマー/タイム/トラベラー (2) (ハヤカワ文庫JA)

サマー/タイム/トラベラー (2) (ハヤカワ文庫JA)

 

 

タイトルからも分かるように、タイムトラベルもののSF小説

ただし「跳べる」のは、ほんの数秒先の未来。

幼馴染の女の子が跳べることを発見し、それを研究する夏休みの高校生たちのお話です。

過去のSF小説や宇宙の話が随所に登場します。

非常にノスタルジックな雰囲気で、好みは分かれそうですが、もう一度読み返したい作品です。