ことり銀河

天文と子育てを楽しむブログ

第17回星空宇宙天文検定

久しぶりに1級の試験が開催されたので、星空宇宙天文検定を受験しました。

受験票の封筒に貼られた切手はスターバースト散開星団

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星空宇宙天文検定(以下、星検)は、星空に関する知識を問う、楽しい筆記の検定試験です。

詳しくはこちらからどうぞ。

お知らせから解説付きの過去問も参照できます。

www.hoshiken.org

 

余談ですが、似たようなジャンルの検定で「天文宇宙検定」もあります。

星検が星座や暦などの生活に根ざした文系の試験だとすれば、天文検定は科学バリバリ数式も登場する理系の試験です。

私も2級まで取得しましたが、1級は歯が立たなくて受験を見送り中…

2級までは公式テキスト等も充実しているので、私のような大人になってから天文に興味を持ったレベルの人でも勉強すれば合格できます。

今年は10月20日(日)開催で、申込みは9月12日(木)までです。

www.astro-test.org

 

さて星検の話です。

前回(第14回)まで東京会場の試験は三鷹でしたが、今回は渋谷でした。

年齢層は幅広く、ご年配の方から小学生らしき方も。

男女の偏りもそんなに感じませんでした。

私はバリバリの素人で、検定を機に知識を学んで楽しむタイプなのですが、今回は明らかに勉強不足。

合否は置いておいて、試験を楽しむことにしました。

星検のHPにすでに解答が出ていますが、半分とれたかなーというくらい。

以下、次回に向けての自分用メモです。

 

■星検1級に向けて

・星座の略符を覚える

 今回もCVn(りょうけん座)、UMaおおぐま座)が出た。

 アルファベット3字をひたすら覚えるのは大変なので、学名の読みとセットで覚えたい。

 (例)おおぐま座Ursa Major(ウルサ・マヨル)→UMa

    こぐま座Ursa Minor(ウルサ・ミノル)→Umi

    おおいぬ座Canis Major(カニス・マヨル)→CMa

    こいぬ座Canis Minor(カニス・ミノル)→CMi

    りょうけん座→Canes Venatici(カネス・ヴェナティキ)→CVn

 

 

・星座にまつわる神話を覚える

 今回はこぐま座のアルカス、いて座のアスクレピオスなどが出た。

 苦手分野なので、神話に関する本を3冊は読みたい。

 この本は購入候補。(装丁がきれい)

星の辞典

星の辞典

 

 

・一等星~二等星(できれば三等星まで)の名前と意味、位置、明るさを覚える

 一等星21個は確実に覚えたい。

 明るさは実視等級と絶対等級で異なるため注意。

 二等星以降は代表的な星の名前と位置が分かればいいと思われる。

 

 

・有名な二重星変光星の名前、位置、特徴を覚える

 二重星おおぐま座のミザールとアルコル、はくちょう座アルビレオなど

 変光星くじら座のミラ(脈動変光星)、ペルセウス座のアルゴル(食変光星)など

 

・春・夏・冬の大三角形、冬の大六角形などを覚える

 星の位置と名前をしっかり把握しておくこと。

 今回は夏の大三角形冬の大三角形で最後に沈む星が問われた。 

 

・メシエ天体※の位置と種類を覚える

 ※メシエ天体とは、彗星と紛らわしい天体を区別するためにフランスの天文学者が作成したカタログに掲載されている星団や銀河、星雲などのこと。M1~M110まで(欠番あり)。試験ではメシエ天体がどの星座のどの位置にあって、銀河なのか散開星団なのか球状星団なのかといった種類や、別名で何と呼ばれているかといったことが問われる。

 星座とメシエ天体の地図を見て覚えること。

 同じ星座内に連番になっているメシエ天体は出題されやすい。

 別名があるメシエ天体(M1…かに星雲など)は写真もセットで覚えたい。

 メシエ天体以外でも有名な星雲は覚えておくといい。

 この本を再読する。

ときめく星空図鑑 (Book for discovery)

ときめく星空図鑑 (Book for discovery)

 

 

・座標系を理解する

 星の位置の示し方(地平座標、赤道座標、黄道座標、銀河座標)を理解する。

 今回はいくつかの星座が示され、その位置を通る座標系を問われた。

 こちらのサイトの説明を読み込むこと。 

www.astroarts.co.jp

 

・受験年に外惑星が衝を迎える日付、位置する星座を覚える

 今回は2019年に木星土星天王星海王星の衝の日付が問われた。

 衝の日に惑星が位置する星座も併せてチェック。

 火星が9月に迎える合に関する問題もあった。

 「20xx年 天象」などのキーワードで検索して調べておく。

 

・内惑星の動きと地球からの見え方、外惑星の動きを覚える

 内惑星の動き:外合→東方最大離角→内合→西方最大離角

 外惑星の動き:合→東矩→衝→西矩 

 順番が問われたり、いつどの方角の空にどんな形で見えるかが問われる。

 留についても知っておくこと。

 

・惑星の自転・公転・会合周期、サイズを覚える

 今回は周期に関する○×問題と、衛星も含めたサイズ並べ替え問題が出た。

 丸暗記ではなくても、小さい順や大きい順で覚えておくとよさそう。

 

 

・惑星・小惑星等に向かった探査機を覚える

 近年ホットな小惑星探査機の問題が出た。

 太陽圏外に出たボイジャー1号・2号も併せて要チェック。

 

天文学の歴史を覚える

 プトレマイオスの『アルマゲスト』のような天文学書や、惑星の発見者など、幅広い歴史からの出題がある。

 そんなに難しい問題は出ない印象。

 人物名と併せて、宇宙望遠鏡や天文衛星の名称もさらっておくとよい。

 

準惑星に関する知識を覚える

 現時点では、冥王星、エリス、ケレス、マケマケハウメアの5つ。

 名前、制定順、大きさなどがよく出題される。

 

・望遠鏡の焦点距離と倍率の公式を覚える

 望遠鏡の対物レンズの焦点距離(mm)÷アイピース焦点距離(mm)=倍率(倍)

 アイピースの見かけ視界(度)÷倍率(倍)=実視界(度)

 

・時事ネタにアンテナを張る

  今年初めてブラックホールの撮影に成功した、その対象のM87がある星座の名前や、「はやぶさ」と「はやぶさ2」が向かった小惑星のタイプが問われた。

 ニュースに見覚えはあるのに、答えが出なくて残念。

 話題のニュースはしっかり読み込んでおくこと。

 

上記が分かれば合格点(70%以上)はいけるのでは。

あとは最近出ていない二十四節気春分点秋分点の星座とかかな…

受かると楽しみがなくなって寂しいけれど、受かるように頑張るぞ。おー。

 

(追記)

大事なことを忘れていました。

・公式問題集と過去問を解くこと

 問題集は新版を使うこと。

 過去問は公式HPのお知らせ参照。

 余裕があれば1級以外も解いておきたい。 

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