私が天文に興味を持ったきっかけの一つはエンタメでした。
今回は宇宙や星空が重要なキーになっている小説を紹介します。
- 作者: 冲方丁
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2012/05/18
- メディア: 文庫
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江戸時代の碁打ちである安井算哲(渋川春海)が、天文学者として改暦を成し遂げるまでの物語。
改暦とは、ずれたカレンダーを正しく直すような事業なのですが、
カレンダーを作るには、未来の星の位置を正しく予報する必要があります。
それを地道な観測と計算で実現する、とてつもなくかっこいい話です。
数学にかける情熱、碁打ちのライバル本因坊道策との対決、政治的な駆け引きなど、
見どころはたくさんありますが、一番は渋川春海のほんわかした人柄ではないかと思います。
コミック版ではその人柄と真摯さがよりはっきり描かれていて、こちらもおすすめです。
サマー/タイム/トラベラー
タイトルからも分かるように、タイムトラベルもののSF小説。
ただし「跳べる」のは、ほんの数秒先の未来。
幼馴染の女の子が跳べることを発見し、それを研究する夏休みの高校生たちのお話です。
過去のSF小説や宇宙の話が随所に登場します。
非常にノスタルジックな雰囲気で、好みは分かれそうですが、もう一度読み返したい作品です。